コンセプト

長野県須坂市・峰の原高原の豊かな自然環境を背景に、Minenohara Craftsが手がける生ハム「As Neco Ham(アズネコハム)」は、四季折々の澄んだ空気と清らかな水に育まれた特別な一品です。標高約1,500mの高原地帯は昼夜の寒暖差が大きく、湿度も安定しており、生ハムの熟成に最適な条件が整っています。この自然の恵みを最大限に活かし、人工的な空調や化学的な処理に頼らず、スペインのハモンセラーノの製法で1本づつ手作業で丁寧に仕上げています。

As Neco Hamの生ハム工房
As Neco Hamの生ハム工房

製造工程はまず、地元産の豚肉(信州太郎ぽーく)を厳選することから始まります。脂の質や肉のしまり具合を見極め、一頭一頭に合わせた仕込みを行います。次に、塩漬けには天然塩を使用。添加物や保存料を一切加えず、肉の旨みをじっくりと引き出すため、時間をかけて塩をなじませていきます。この過程で余分な水分が抜け、旨味が凝縮していきます。その後、峰の原高原の清冽な風が吹き抜ける熟成庫で長期間寝かせます。冬の冷気、春の新緑の香り、夏の爽やかな風、秋の澄んだ空気—自然の移ろいが生ハムに少しずつ染み込み、複雑で深みのある香りと味わいを形成していきます。

生ハム天日干し
生ハム天日干し

熟成は最低でも10か月、長いものでは18ヶ月以上に及びます。その間、一本一本の状態を見極め、最適なタイミングで仕上げることで、他にはない個性を持つ生ハムが完成します。こうして出来上がった生ハムは、赤身と脂身のバランスが絶妙で、口に含むとまろやかな旨味と豊かな香りが広がります。化学的な処理に頼らないため雑味がなく、素材本来の力強さと峰の原高原の風土が調和した味わいが特長です。食卓にのせれば、シンプルにスライスしても、地元野菜やワインと合わせても格別のひとときを楽しめます。

信州太郎ぽーくパレタ(スライス)
信州太郎ぽーくパレタ(スライス)

As Neco Hamはただの食品ではなく、峰の原高原の自然と技が融合した「自然からの恵の味」。その一片には、この地の風土と四季が息づいています。

As Neco Ham
As Neco Ham